南部鉄瓶のお取り扱い、お手入れについて
南部鉄瓶のお取り扱いでご注意頂きたいこと。それはご利用後に「鉄瓶の内側を必ず乾燥させること」のみであります!なにも面倒なことはございません!以下に、より末永くお使いただくための詳細を記載しました。合わせご確認いただければと思います。
鉄蔵.comで取扱いしている手づくり品の「焼型」南部鉄瓶は、釜焼と称した手法により、内部に酸化皮膜を付けるための錆び止め処理加工を施しております。また、外側はうるしと茶汁等の配合により、防錆着色を施しております。南部鉄瓶独特の美しさを保ち、末永くお使いいただくために以下の点をご注意願います。
- 初めて鉄瓶をご利用になる際は、鉄瓶の内部を1〜2回すすいだ後、何度かお湯を湧かしてみて、そのお湯が無色透明になれば飲食としてお使いいただけます。
- 使用後は残りの湯をそのままにせず全てを使い切り、必ず蓋をはずし余熱で乾燥させてください。くれぐれも鉄瓶の中にお湯や水を入れたままにしないでください。錆の原因になります。
- 鉄瓶を使いはじめて1週間位※たちますと、ところどころに「赤い斑点」が出てきます。また2週間位※たちますと、「白いあか」が見られるようになりますが、これは南部鉄瓶独特の特質で心配ありません。鉄瓶の内部は錆びにくくするための南部鉄瓶独特の「金気止め」が施されており、鉄瓶の内部に赤い斑点や湯あかが見えても「タワシ」でこすったり、洗ったりしないでください。「金気止め」の皮膜が剥がれてお湯が濁る原因になります。(※ご利用環境によりその限りではありません。)
- 表面のお手入れは、乾いた布で拭くだけで結構です。また鉄瓶が熱いうちに、濡れた布で表面を軽く拭いていただければ独特の光沢が出てきます。
- 鉄瓶を空焚きをしてしまった場合は、急に水をかけたり、中に水を入れたりすると鉄瓶が割れる恐れがありますので、絶対になさらないでください。
- 湧かしたお湯をポット等へ移す場合は、布巾などで摘みを押さえて、火傷に充分注意して注いでください。(熱源によっては鉉も熱くなります。)
- 鉄瓶の鉉の多くは固定式です。無理に動かしたりすると破損する恐れがあり、ご利用に支障が生じます。
- ガス、IH調理器でのご利用の場合、なるべく中火以下でご利用ください。強火でのご使用は、破損の原因にもなります。
- 長期にわたってご使用にならない場合は、内部をよく乾燥させて風通しの良い場所にて保管してください。
この写真は2010年12月現在より、3年くらい前から、ほぼ毎日使用した鉄瓶の内部写真です。だんだんお湯の味が、まろやかになってきました。
薫山工房さんの参考商品。長年使い込まれたこの鉄瓶、その独特な黒光はまさに渋いの一言!
南部鉄器のお取り扱い、お手入れについて
鉄蔵.comで取扱いしている鉄鋳物を中心とした南部鉄器を、末永くお使いいただけますよう、以下の点をご注意願います。
- ・花瓶
表面はうるしの焼付塗装を施しております。日頃乾いた布で拭いてください。内面は一部を除きサビにくいホーロー加工になっています。
- ・急須
内面はサビにくいホーロー加工になっています。注ぐ際は、蓋をあわせつまみを押さえながら注いでください。表面は乾いた布で拭いてください。※鉄器の急須は、内部にホーロー加工を施しております。鉄分補給の効能はございませんのであらかじめご了承ください。
- ・鍋類(油を使う製品)
初めてご利用の時は、野菜くず等を食用油で充分炒めてならしてからご使用ください。使用後は良く洗い弱火にかけて完全に乾かしてください。薄く油を塗っておけばなお安心です。金属タワシは使わないでください。
- ・鍋類(煮物用製品)
初めてご使用の時は、野菜くず等を水から煮込んでください。鉄鍋特有のにおいがおさえられます。使用後は良く洗い弱火にかけて完全に乾かしてください。薄く油を塗っておけばなお安心です。金属タワシは使わないでください。
南部鉄瓶のサビ、南部鉄器のサビについて
鉄蔵.comで取扱う鉄鋳物を中心とした鉄製の商品において、「サビつき」については生活用具としての、鉄製品特有の素材特性と考えており、鉄瓶等を長くお使いいただくことによる表面の退色などは、古来からの茶道文化に代表される、日本特有の「わび」「さび」の美的感覚と捉えておりますので、「サビつき」による商品の変換・返品等は基本的には受けつれけられません。あらかじめご了承ください。ただしお買い上げ直後、未使用の状態で何らかの理由からサビが生じている場合は、代替品と交換させていただきます。